名古屋芸術大学を選んだ理由は?
父親がシルバーアクセサリーをこよなく愛していて、僕も小さい頃から憧れていました。 「自分が好きなものを、自分で作れるようになりたい」。 そんな想いから、高校はデザイン科へ進み、担任の先生から薦められて名芸に進学。 基礎造形をみっちり鍛えられること、金属工芸を専門的に学べること、設備が充実していること、そして丁寧に指導してもらえる点が魅力でした。
金属造形の基礎的な加工方法をひと通り習得し、今は異なる素材を組み合わせたり、さまざまな金属造形の技法を駆使して、ひとつのアートを生み出すミクストメディアに挑戦しています。
いま興味があることや、ハマッていることは?
もともと絵を描くことは好きだったんですが、最近では製作のアイデアが煮詰まった時、視点を変えるために描くことが多いです。 得意なのは鉛筆を使った人物画。 写真のようにただ精密に描くだけでなく、コラージュで自己表現をしたり、ひとつのアート作品として完成させています。
将来の夢や目標はなんですか?
ジュエリー作家として制作に携わりながら、自己表現の場としてアート作品を創造していきたいです。
現在、グループ展を開催したり、クリエイターが集まるマーケットやマルシェに出店したり、作家活動の足がかりをつくるために準備を始めているところ。 生涯をかけてアート・クラフト界で活躍することが目標です。
尊敬しているアーティストはいますか?
父親が好きなブランド「ロンワンズ」の前身となる「レナード・カムホート」を設立した彫金師です。 卓越した技術やデザイン性もさることながら、シルバーアクセサリーの既成概念を打ち破り、新しい様式を確立させたのがすごいと思います。
この大学をめざしている後輩にメッセージを!
どんな進路へ進むとしても、大学に入る前になるべくデッサンや色彩構成、模刻などの基礎力を磨いておくことをおすすめします。 少しでも慣れておけば、入学後のスタートダッシュが早く切れる。 そのぶん、大学でしか吸収できない専門的な技術を、より多く身につけることができるからです。 4年間という貴重な時間をムダにしないために、独学でもいいから、自分でできる範囲で勉強してみてください!