名古屋芸術大学を選んだ理由は?
技法にしばられずに、自分がイメージしたものを形にしたい。 あらゆる技法を駆使して、自分のアイデアをアートで表現したい。 そんな私の制作スタイルにうってつけなのが、アートクリエイターコースでした。
日本画、彫塑、陶芸にガラス、版画や製本まで、4年間かけてさまざまな技法を学びます。 例えば、この作品(写真背景)は、惑星を旅する魔法使いを主人公にしたストーリーを考案し、その世界観を描いたもの。 エイジング加工を施した木工をベースに、陶芸やガラス、製本など多様な技法を用いて細部まで作り込んでいます。
いま興味があることや、ハマッていることは?
4年生になってから木工に目覚め、大学の木工房で木を用いた作品を作るようになりました。 木にふれていると落ち着くし、経年変化を楽しみながら長く使えるところが好き。 先生に勧められ、CBC主催の「二十歳の記憶展」に応募した木工作品が、名古屋市教育委員会賞を受賞しました。
将来の夢や目標はなんですか?
卒業後の進路は模索中なのですが、働きながらでも作家活動を続け、個展やクリエイターイベントに出展したいと思っています。 また、名芸出身の先輩たちの中には、有名テーマパークやテレビドラマの美術セット制作に携わっている人が複数いて、仕事に誘っていただく機会も多いんです。 そういうチャンスも大切に、自分の可能性を試していきたいです。
尊敬しているアーティストはいますか?
『星を賣る店』という著書に出会い、その世界観に引き込まれたクラフト・エヴィング商會。 吉田篤弘さん、吉田浩美さんによる作家・デザインユニットです。 架空の書物や雑貨を作っていて、作品ごとに物語が設定されています。 それがとても素敵で、私も創作の際にストーリー性を意識するようになりました。
この大学をめざしている後輩にメッセージを!
名芸は、木工や版画、陶芸、ガラス、メタルなどの工房が充実していて、自分がやりたいことをとことん追究できる環境です。 いろいろな工房で先生や異分野の友達と知り合い、情報交換ができるのも魅力。 入学したら、ぜひサークルに入ってください! 私はサッカー部に入り、学部を超えた横のつながりができました。 他サークルと合同で、新入生歓迎会や芸大祭のステージをつくり上げたのも、楽しい思い出です。