自分の興味である

「超芸術」と向き合う日々。

今の「ふらふら」経験は

きっと未来に

活きると信じられます。

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PEOPLE115
片岡 祐介YUSUKE KATAOKA
芸術学部 芸術学科
芸術教養領域
リベラルアーツコース

愛知県出身
Q

名古屋芸術大学を選んだ理由は?

自分にも門戸が開かれているように感じて。

所属していたバンドのレコーディングで、名古屋芸術大学のスタジオを使いました。メンバーの知り合いに学生がいて使わせてもらえたのです。当時進路に悩んでいた自分にとって、フランクな学風がとても新鮮でした。その後学内の企画展を観に行き、展示物も面白かったのですが、企画の趣旨に強く惹かれ、企画の責任者だった茂登山清文教授に教わりたいと思いました。当時特に芸術的な営みをするでもない自分にも門戸が開かれているように感じ、入学を決めました。

インタビュー写真
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Q

将来の夢や目標はなんですか?

自分が興味を持つ対象を段階的に明確化したい。

自分は入学前、服や音楽、生活態度などの好みに偏りがあるように感じながらも、うまく言葉にできないでいました。1年次は「自分の興味の正体を言語化する」を目標にし、授業を受け、先生に勧められた本を読むうちに、達成できました。そこで2年次は一段階進めて「自分の興味を収集・分析する」を目標に。将来のビジョンはまだまだ見えませんが、そうやって興味の分析を進める延長線上にいたいです。

Q

いま興味があることや、ハマッていることは?

興味の対象だとわかった「超芸術」を見つけること。

大学生活を通して、これまで偏っていると思っていた自分の興味は「超芸術」という言葉で表せることがわかりました。存在が芸術的ながら実用性はまったくなく、その非実用加減が芸術よりもっと芸術らしい、そんな概念です。今は身近にある「超芸術」を集めながら、その事象で考えを深めるのが楽しいです。この間は、最寄り駅の看板に誤字を見つけて、「今まで誰も気づかなかったのか?」「気づいても修正しないでいるのか?」「そもそも看板自体誰も見ていないのか?」など思いを巡らせました。

Q

尊敬しているアーティストはいますか?

写真・動画SNSで活躍中のSam Youkilisさんの投稿を見るのが好き。

@samyoukilisというアカウント名で動画や写真を投稿しているアーティスト。世界各国の日常や風景が多いのですが、その一つひとつが、画としての美しさと日常の空気感を兼ね備えているのです。時として盗撮めいたものもあって、観る側としては罪悪感をもつこともありますが、鑑賞者の受け止め方さえも含めて作品にしているらしいところも好きです。

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Q

この大学をめざしている後輩にメッセージを!

「ふらふら」はいつかきっと活きてくると信じて。

私は高校を卒業後1年半ほど「ふらふら」してから名古屋芸術大学に入ることを決めました。入学後もまだ「ふらふら」していて、無駄な時間と思うことや、後悔することがあって、苦しくて焦る気持ちもあります。けれど、大学で1冊の本と出合い、自分のモヤモヤと向き合い分析していくことで、1歩ずつ進むようになりました。後で振り返ったときに、この「ふらふら」時間はきっと活きてくる。すべてがつながって深く強固な根になり、そこから何が生えてくるかを楽しみに思えるようになりましたよ。