中学校の時からサックスを吹いていましたが、楽器は趣味でいいと理工系の大学に進学しました。そこで本当に好きでやりたいことは音楽だと気づいたんです。音楽を総合的に学びたくて、オープンキャンパスに行きました。その時すれ違った先生と話し、学生への対応ではなく一人の大人として接していただき、直感で「ここで学びたい」と思ったことがきっかけです。

総合コースは多角的に学ぶのでとても忙しく、練習時間を確保しづらいのですが、隙間時間や居残りをして練習しています。弦管打コースとサウンドメディア・コンポジションコースを専攻していて、比重の差を作らずに学校ではサックス、家では録音技術向上などに努めています。ずっとプレイヤーでしたから、録音する側になって初めて気づく音の魅力もありました。知りたいことややりたいことが多過ぎて、一番を決められないうえに時間が足りません（笑）。

多角的に学べる音楽総合コースは、音楽に携わる職業を幅広く知ることができ「その職に就きたい」と思えるまで学べます。だからこそ一つに絞りきれず、まだ明確に決められていない焦りはありますがゆっくりと模索中です。外部演奏のステージを経験したり、フリーランスの演奏家や音楽の世界で活躍する先輩方と話をするなかで、自分の道を見つけていきたい。今、具体的な夢がなくても価値ある学びができることに感謝です。