五感を研ぎ澄まし、

インプットしたものを

投影して描いていく。

自分の性に合っている

日本画で生きていきたい。

全身写真
PEOPLE108
大竹 しおりSHIORI OOTAKE
芸術学部 芸術学科
美術領域
日本画コース

愛知県出身
Q

名古屋芸術大学を選んだ理由は?

日本画の魅力をもっと知りたいと思いました。

美術科の高校で日本画に出合い、岩絵具という顔料がまるで宝石のように美しくて惹かれました。日本画はゆっくり丁寧に描き上げていく絵画で、自分の性に合っていると思いました。日本画をもっと深く学びたくて、名古屋芸術大学を選びました。

インタビュー写真
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Q

所属コースで一番力を入れていることは?

作品に込めた思いやコンセプトを大事にしています。

作品に込めた思いやテーマ、コンセプトを大事にしています。そのために日々五感を使ったインプットを心がけていて、今描いている絵は夏休みに行った岐阜県のひまわり畑での出来事が原案です。畑の中を歩いているうちに、花が顔っぽく見えてきてたくさんのひまわりに見つめられている感覚になりました。大学生になって五感を大切に、経験することが大切だと思うようになりました。

Q

尊敬している人はいますか?

宮崎駿監督のジブリの世界観が大好きです。

宮崎駿監督を尊敬して影響を受けています。女性が活躍する作品が多く、理想の自分と重ね合わせて自分がどうあるべきかを考えさせられます。私のNo.1は「千と千尋の神隠し」です。困惑から始まり、引っ込み思案な千尋が少しずつ逞しく成長していく様子は、自分の目指す女性像と重なります。水彩画みたいな透明感のある絵柄と音楽とマッチした壮大な感じもいいですよね。

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Q

将来の夢や目標はなんですか?

今は漠然としていますが、作家として活動していきたいです。

将来のビジョンは今はまだ漠然としていますが、作家として活動していきたいです。在学中に個展を開くことが決まっています。自分を投影した作品で、過去の自分、今の自分
と絵本的なストーリー性を持たせました。人から見た自分と自分から見た自分、主観と客観の違いが知れたらと思っています。

Q

この大学をめざしている後輩にメッセージを!

あなたの努力は必ず誰かが見ていてくれる。

自分が目指すことを深く掘り下げられ、先生方は一人ひとりの個性を尊重してくれます。私は作品のインパクトが弱いことが悩みで、うまく描けなくて泣きながら先生に相談したこともあります。先生は「印象が弱いことは悪いことじゃない。弱くても誰かの心に刺さればいい。丁寧な仕事は絵からわかるよ」と言ってくださいました。その言葉で「私は私でいいんだ」と思えました。地道な努力を必ず誰かが見てくれています。