作品を作る意味を問うて

辿り着いた

現代美術の世界。

生みの苦しみがあっても

作品に昇華していく。

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PEOPLE098
宇留野 圭KEI URUNO
芸術学部 芸術学科
美術領域
大学院美術研究科

岐阜県出身
Q

名古屋芸術大学を選んだ理由は?

絵を勉強するため、5年勤めた会社を辞めて入学しました。

地元の工業高校を卒業し、機会部品鋳造メーカーに勤めました。二十歳くらいから趣味で絵を描き始め、アトリエを借りて4年ほど独学で描いていました。絵をやりたい気持ちが高まり、勉強できる学校を探して名古屋芸術大学に。仕事を辞めたことで絶対にやっていくという覚悟もありましたね。

インタビュー写真
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Q

所属コースで一番力を入れていることは?

今を生きる人や未来の鑑賞者から見て、時代や心情を汲み取ってもらえる作品作り。

1、2年次の時に自分が絵を描く意味がわからなくなり、まったく描けなくなりました。ひたすら勉強して足掻くなかで現代美術の世界を知りました。その時は訳がわからない世界でしたが、それを紐解いていくと国や時代背景だったり個人の心情だったりと、作品に対して必然性がありました。一人ひとりが生きている世界や人生観を作品に込めています。機械に馴染んだ人生なので、僕にしかできない機械仕掛けを使った作品を作りたいと思っています。

Q

今、ハマっていることや趣味は?

サウナでととのう時間だけは何も考えずにいられます。

常に作品のことを考えたりしてどこか気が張っている毎日です。趣味を聞かれるのはとても苦手なのですが、サウナにいる時だけは何も考えずにいられます。サウナでリラックスしてリセットする感じですね。

Q

将来の夢や目標はなんですか?

鑑賞者それぞれが自分で消化して、いろんな視点を与えられる作品を作りたい。

作品を発表すると自分がまったく想定していなかった感想を抱いてくれる人もいます。
僕の作品を見た人が時代を感じ取ってくれたり、鑑賞者それぞれが消化して何かに気づいてくれたらいいなと思います。絵画は徐々にできあがっていくけど、僕の作品は動きや音がバチッと決まって完成するので、制作は失敗と実験の繰り返し。でも、イメージしたものが何カ月もかかって完成する時があって、その瞬間が人生で一番幸せです。

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Q

この大学をめざしている後輩にメッセージを!

やる気と志をもって入学すれば、何者にでもなれる。

環境も学びも自由度が高い大学です。がんばればがんばっただけ成長するし、やろうと思えばなんでもやれる風土があります。講師陣も申し分ない方々がいらっしゃいます。名古屋という立地も、関東や関西方面に作品を見に行ったり勉強しにいくのに便利です。僕も名古屋芸術大学を拠点にしながら多くを学んでいます。