スプレーアートの

国際大会準優勝!

名古屋芸術大学で

新たに建築家への道を

見出しました。

全身写真
PEOPLE105
余馬 宙帝CHUUTEI YOMA
芸術学部 芸術学科
デザイン領域
大学院 デザイン研究科
3Dデザイン研究

台湾出身
Q

名古屋芸術大学を選んだ理由は?

スプレーアートではない道で進路を考えたかったから。

アメリカンカルチャーが好きで、高校時代からずっとスプレーアート「GRAFFITI(グラフィティ)」をやってきました。ですが、進路を考える頃、絵は好きだけど具体的な仕事が見えなくて迷いました。母から芸術大学を提案され、当時住んでいた三重県から一番近い名古屋芸術大学をリサーチ。自由度が高そうで設備が充実していて、丁寧な指導が受けられる点が魅力で、名古屋芸術大学1本に絞りました。

インタビュー写真
インタビュー写真
Q

スプレーアートの魅力を教えてください。

言葉を絵にしてメッセージを伝えられる点です。

台湾にいたころ、日本のファッション誌に載っていた洋服屋さんの写真に写り込んだ、インテリアのグラフィティが出合いです。独学で学び、学校の先生の自宅や街角で許可をもらって練習しながら腕を磨きました。
グラフィティはもともと、1970年代にニューヨークからダウンタウンに伝わった文化。文字をイラスト化してキャラクターやほかの絵と組み合わせて伝えたいことを表現します。英字だけじゃなく漢字が使えるところに自分の個性が出せるかな。
壁など大きいキャンバスに描くのでインパクトが強く、何気なく通り過ぎてしまう街角にもふと足を止めさせる力があると思います。そして、主にスプレーを使うため、ペンで描くように繊細なタッチは不可能。雑っぽい、独特の味わいが良いと思います。
2022年の秋、台湾で行われた2022年「Just FUN New Taipei」というストリートカルチャーフェスティバルの国際グラフィティコンテストで準優勝できました!ベスト8に残った後は、炎天下で暑くてとても過酷な状況でしたが、その甲斐あって、準優勝として名前を呼ばれたときはとてもうれしかったです。初めて賞金ももらったんですよ。

Q

いま興味があることや、ハマッていることは?

グラフィティとソウルが似ているボクシングに夢中。

子どもの頃に『ロッキー』というボクシング映画を観て感動しました。日本のボクシング文化は世界的にも有名で、地元のジムに通うようになりました。
グラフィティとボクシングは、まったく違うものに思う人がいるかもしれませんが、自分にとっては共通するところがあると思うのです。
アメリカのストリートカルチャーとしてのスプレーアートも、ダウンタウンで行われていたボクシングも、心の中のモヤモヤやストレスを発散させるのに利用されたでしょうし、素早いパンチもシュッと吹き付けるスプレー絵具も、瞬間的に当てるという意味では似ているような気がします。
そんなボクシングに夢中で、学校以外の時間はほぼジムにいますし、将来、副業としてボクサーも考えています!

インタビュー写真
Q

将来の夢や目標はなんですか?

建築士になって、自分の事務所を持ちたい。

学部で、スペースデザインを専攻し、家具と建築が好きになりました。特に、もう退職された平田哲生先生との出会いで家具に興味を持ちました。昔の話も興味深かったし、先生のお得意である竹と杉を使った表現方法がとても素晴らしかったことを覚えています。
名古屋芸術大学での実習を通して、施主さんとうまくコミュニケーションを取ることも学びました。自分本位なデザインでなく、施主さんや使う人のための建築デザインをしていきたいと思います。
ゆくゆくは自分の事務所を持ちたいですが、もちろん、そこにはサンドバッグを設置します(笑)。

Q

この大学をめざしている後輩にメッセージを!

デザイン・ファンデーションを有効に活用してください。

最初から自分の進路を決めるのは難しいかもしれません。一年次でデザイン全般を体験できるデザイン・ファンデーションは名古屋芸術大学の魅力の1つ。基礎を幅広く体験して、自分の得意や好きなことをじっくり探しながら楽しく学ぶと良いのではないでしょうか。設備が充実しているところもいいですよ。私は特に、木工房の充実度に驚きました。