ある作品と

出会って

突き動かされるように

進路を変え

舞台芸術の道へ。

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PEOPLE088
前田 遥音HARUTO MAEDA
芸術学部 芸術学科
舞台芸術領域
舞台芸術領域 演出空間コース

新潟県出身
Q

名古屋芸術大学を選んだ理由は?

舞台の仕事に興味を持ち、舞台芸術を専門に学べる学校を選びました。

高校時代は演劇部に所属し、舞台の仕事、特に裏方に興味を持ちました。とはいえ進学は、物理学を学ぶべく理系の大学を考えていたのですが、3年生の秋、新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)で『ゲルニカ』という舞台を観て、すっかり魅了されてしまいました。

入試直前でしたが、舞台芸術を学べる大学を急いで調べ、舞台芸術領域ができるという情報を入手し、名古屋芸術大学への入学を決めました。入試の直前にも関わらず相談に乗ってくれた担任の先生と、自分の道に進む事を応援してくれた家族にはとても感謝しています

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Q

いま興味があることや、ハマッていることは?

劇場や美術館で好きな作品に触れると陥る、五感が研ぎ澄まされるような感覚が心地いいです。

1年生の前半は課題や講義が多くてなかなか時間が取れませんでしたが、後半になって少しずつ、劇場や美術館に足を運ぶゆとりが出てきました。興味のある演劇舞台を観たり、美術館で作品に触れたりしながら大いに刺激を受けています。
名古屋芸術大学は舞台の情報が入りやすく、同じように舞台に興味のある友だちと情報交換したり舞台談義を繰り広げたりできるのが楽しいです。

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Q

将来の夢や目標はなんですか?

舞台に関わる仕事をしたいです。具体的にはもう少し学びを深めてから……。

入学して、大好きな舞台について学ぶ日々なので、すごく面白いです。1年次は「舞台・ファンデーション」で舞台美術、演出空間、舞台プロデュースと、舞台芸術全般の基礎を幅広く学びました。2年次は演出空間コースに所属して、照明と音響をさらに踏み込んで勉強するので、自分の興味が照明に向くのか音響に傾くのか未知です。いずれにしても、人とのめぐりあわせも大事にしながら学びを深めていきたいと思っています。

Q

尊敬しているアーティストはいますか?

舞台照明家の服部基さんは、技術も考え方も尊敬しています。

高3の秋、新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ) で観た『ゲルニカ』は、その照明の演出方法にも圧倒されました。色の使い方や光を当てる方角、計算し尽くした影の作り方……。担当されていたのが服部基さんでした。服部さんは「舞台において、照明は物語を超えてはいけない、あくまでも物語を引き立てるものだ」と話されていたのを聞いて、その考え方も含めて尊敬の念を持ちました。将来は服部さんと肩を並べるほどの照明家になれるよう、頑張りたいです。

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Q

この大学をめざしている後輩にメッセージを!

自分の「好き」が1つあると強いと思います。

自分が好きだな、心地いいなと思える何かがあると強いのではないかと思っています。例えば、この作家の絵画、この時間帯の光、ここから見える特定の時間の景色、たまたま撮れた写真の色……。その1本の糸をたどることで、自分らしい作品のテイストを極められるかもしれないし、同じ感性を持つ仲間と出会えるかもしれない。僕が、舞台照明が好きという気持ちをたどってここにいるように、「好き」はいろいろなつながりを生むと思います。