これまでの経歴と、現在の仕事内容を教えてください。
大学を卒業後、劇団四季に入団し、技術本部 舞台美術部照明に所属しています。初めて担当した作品はJR東日本四季劇場[秋]で上演されていた『オペラ座の怪人』。センターピンという、客席よりも高い場所から俳優をピンスポットで照らす業務を担当しました。ただ照らすのではなく、明るさ、照らす範囲など繊細な作業が求められます。作品の感動をお客様にお届けできるよう、細部にまでこだわりを持って務めることを心がけました。
次は京都劇場で上演された『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のステージを担当。開幕からの参加は初めてでしたが、仕込みから経験することができ、勉強の毎日でした。
名古屋芸術大学を選んだ理由は?
実は、高校まで舞台芸術に触れたことがありませんでした。進路を考える頃、大学に進学して何かを学びたいと思ったので、自分の興味を探りました。なんとなく、ライブの裏方が楽しそうだと感じ、ステージの裏方を養成するコースのある名古屋芸術大学のオープンキャンパスに参加しました。そこで先輩方のミュージカルを観て感動し、その後のバックステージツアーで達成感に満ち溢れた雰囲気にすっかり魅了されてしまいました。自分もその充足感を味わいたい! と、名古屋芸術大学を選びました。
いま興味があることや、ハマッていることは?
その場の即興でラップを披露するフリースタイルラップにハマっています。ラッパー同士がバトルをする動画を夢中で観ています。自分の想いを吐き出している姿がとてもかっこいい。自分はあまり感情を表に出す方ではないので、音楽に乗せて自分を開放している人を見ると、スカッとします。
自分でも挑戦してみますが、全然上手になりません(笑)。
最も役に立った大学時代の経験や学びは?
名古屋芸術大学には、いろいろな夢を目指している人がいます。コースや領域が異なる人とも交流の場が多く、たくさんの刺激をもらいました。
また、それぞれの専門性を活かし学生が主体となって、音楽ライブやオペラ公演などを創り上げる機会がたくさんありました。そういう中で、協調性や目指すものを形にするコミュニケーション力が培われたと思います。今の仕事も、それぞれが力を発揮して、一つの舞台を創り上げるもの。大学での経験がとても役立っていると実感します。
この大学をめざしている後輩にメッセージを!
芸術という共通の夢を目指している人と多くの時間を過ごす中で、会話を通じてどんどんアイデアが生まれたり、挑戦したいことが増えたりしました。そして、その思いつきを実践に移す環境があり、アドバイスをくれる先生方がいました。名古屋芸術大学は、いろいろな夢を目指す人たちと繋がれる場所。人との出会いや設備の揃った環境を、大いに「利用」してくださいね。