美術を学ぶことは

生き方を探るために

とても大切なもの。

作品制作を通じて

多くの人とつながりたい。


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PEOPLE090
田村 くるみKURUMI TAMURA
芸術学部 芸術学科
美術領域
アートクリエイターコース 陶芸・ガラスクラス
現 工芸コース
北海道出身
Q

名古屋芸術大学を選んだ理由は?

1年次に多彩な実技を体験でき、工房が充実していたから。

高校3年生のときに吹きガラス工房へ見学に行き、もっと深く知りたいと思ったんです。ガラスについて学べる大学を探す中で、名古屋芸術大学のことを知りました。

学費が安い公立や専門学校なども視野に検討しましたが、名古屋芸術大学は1年次にガラス以外の実技も体験でき、工房が充実していると感じました。

普通科高校出身で美術に関する知識がなかった私にとって、実技試験のないセンター入試を利用できることも魅力でした。

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Q

いま興味があること、ハマっていることは?

絵本を集めること。入学してから絵や文章の奥深さを実感!

1年次のファンデーションでデッサン、版画、ガラス、陶芸、日本画などの専門的な技法にたくさん触れるうち、絵や文章の奥深さを感じるようになりました。何気なく手に取っていた絵本にも、いろいろな技法が詰まっていることがわかり、本屋さんで気になった絵本を買い集めています。

以前は、ただ「絵がキレイだな」と思うだけでしたが、ストーリーにあった技法が使われていることに気づいたり、「こういう意図があってこうしているのかな」と感じたり。違う視点で読むようになりました!

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Q

将来の夢や目標はなんですか?

作品制作を通じて多くの人と出会い、つながっていきたい。

今は「ガラスでドローイング」をテーマに、溶けたガラスの自然な動きと、自分の動作を組み合わせ、何かできないかなと模索中。溶けたガラスは生き物のようで、いつも違う表情を見せてくれます。自分の思い通りの形にするというよりは、ガラスと遊びながら、見えてきた表情を作品に落とし込む感覚です。

美術を学ぶことは、生き方を探るためにとても大切なものだと感じています。私にとって美術は、形を変えた言語。作品制作を続けながら、多くの人と出会い、つながっていけたらと思っています。

Q

どんなことに力を入れて学んでいますか?

人との関わりが欠かせない吹きガラスに夢中!

吹きガラスで大きなものを制作するときは、アシスタントとの連携が欠かせません。息を合わせるのは大変ですが、ひとりでは決して作れない形ができ、とてもおもしろいです。

作品はひとりで制作するイメージが強いですが、吹きガラスは人との関わりが多い技法。自分の技術が高まればいいというものではなく、人と連携する力、どんな作品にしたいか言葉で伝える力も重要です。吹きガラスを通して、「まわりとの関係を大切に、ものづくりをしなければ」と考えるように。自分の意思を伝える、コミュニケーションを取る、ひとりよがりにならないなど、生きていくうえで大事にしたい力も意識するようになりました。

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Q

この大学をめざしている後輩にメッセージを!

自分の意志で行動すれば、将来は大きく変化するもの。

私は、大学生という自由な時間がたくさんある間に何を見たか、誰と会ったか、何を経験したかによって、将来は大きく変化するものだと考えています。何がしたいかわからないから何もしないのではなく、とにかく思いつくことを行動に移してみれば、見えてくるものがあるはず。

自分だけの「いいな」「おもしろいな」という感覚を大切にして、自分に必要なことは何かを分析し、たくさんの人やモノと出会い、毎日を過ごしてほしいです。