名古屋芸術大学を選んだ理由は?
スニーカーに使われるテキスタイルのデザインをしたいと思って、専門的に学べる名古屋芸術大学を目指しました。コースが豊富で、1年次のアート・ファンデーションを経験しながらやりたいことを吟味できるとも思いました。実際にいろいろな表現方法を体験してみて、テキスタイルデザインにも興味は残りましたが、ファッションというより、プロダクトデザインへの興味が強くなり、このコースを選びました。
所属コースで今一番力をいれていることはなんですか?
実は、高校時代まで美術が苦手で、才能がないと思っていました。特にスケッチは大の苦手。ですが入学後、先生から「1日1スケッチ」の課題を与えられ、コツコツと続けています。デザインのアイデアがひらめいても、言葉だけでは相手に伝わりづらい。スケッチや3Dイラストなどでビジュアル化することで、先生から適切なアドバイスをもらえたり、素材の調達がスムーズになったりするのです。ちなみにスケッチ力は、少しずつ上がってきていると感じていますよ。
尊敬しているアーティストはいますか?
デザイン、建築、現代美術の領域で活躍する吉岡徳仁さんと、イギリスを拠点に世界で活躍するロス・ラブグローブさんです。共通するのは、「デザインで感動を生み出す」という思いがあること。2人の作品を目にすると、しばらくの間、ただただ眺めてしまいます。ラブグローブさんがデザインした水のペットボトルを初めて手にしたとき、柔らかみを帯びた独特のフォルムと、水を通る光の美しさに魅了されたことをよく覚えています。デザインで感動させられてしまったのでしょうね。
将来の夢や目標はなんですか?
「Design for the other 90%(世界中の大半の物は10%の人口である先進国の人間のためにしかデザインされていない)」という言葉に衝撃を受けました。デザインとは、人の感情を揺さぶったり、機能性を向上させたり、さらには社会問題を解決するプロセスにもなり得ます。今後は世界的にデザインの分野がさらに重要になってくると思うので、独創的なアプローチで、人の記憶に残るプロダクトデザインをしていきたいです。
この大学をめざしている後輩にメッセージを!
スケッチが上手でなく、絵の才能がないと思い込んでいた自分も、大学に入って少しずつ苦手意識がなくなり、楽しいとすら思えるようになりました。同じように、美術に関する何かが苦手でも、名古屋芸術大学にはそれを助けてくれる体制があり、克服をサポートしてくれる先生がいます。今持っている不安は、必ず入学後に解消しますから、「好き」や「やりたい!」の気持ちに素直に前に進むことを強くお勧めします!