名古屋芸術大学を選んだ理由は?
きっかけは、高校3年生の夏に参加したオープンキャンパス。松波千津子先生の公開レッスンに参加し、自分の声の変化に衝撃を受けたからです。
保育園の年長から合唱団に入り、ずっとアルトを担当。声が低く、高い声に憧れていたけれど、松波先生に声の出し方を教えていただいたら、魔法にかかったように一瞬で高音が出たんです。感動で涙を流してしまうほど、ビビッとくるものがあり、「この先生に師事したい!」と強く思いました。
名古屋芸術大学は自由な校風。先生方も穏やかで、親身になって教えてくれることをありがたいと感じながら、楽しく学んでいます。
どんなことに力を入れて学んでいますか?
オペラが好きなので、歌唱だけでなく演技も勉強中。オペラ研究の授業は、演出家の先生も指導してくれます。体を使った舞台表現など、学ぶことばかり。オペラの授業を通して、感情を歌で表現するにはどうすればいいか、深く考えるようになりました。
声楽コースの授業は、マンツーマンレッスンはもちろん、ワークショップ形式の歌曲授業なども一人ひとりにしっかりと時間を割いてアドバイスしてくれます。同じ曲でも歌う人によって解釈が異なり、表現もその人にしかできないものがあります。自分なりの表現で、観客に伝えられるのはとても魅力的。歌に感情を乗せて歌えるようになりたいと思っています。
将来の夢や目標はなんですか?
2年次から定期演奏会やオペラ公演で舞台に立つ機会があり、最近は「感動した」「涙が出た」という感想をいただけることが増えてきました。まだ勉強中の身だけれど、私の歌を少しでも良いと感じてもらえるのは、とてもうれしい。自分の好きなことで、人の心を動かせるのはとても幸せです。もっと多くの人に音楽の豊かさを伝えられるようになるため、技術と感性を高めていきたいと思います。そして、いつか大きな舞台でオペラを歌いたいです。
尊敬しているアーティストはいますか?
舞台上での松波先生が大好き。私は、歌に人柄が現れると思っています。松波先生とは日頃から関わっているからこそ、より実感できるんです。声から明るく温かい人柄が伝わってきて、いつも元気をもらいます。パワフルでユーモアがある方なので、レッスン中もずっと楽しく、笑顔が絶えません。音楽はもちろん、華やかで美しい姿にも憧れます。高い声を出せるようになりたいと思っていた私が、いまソプラノを声種にしているのも、松波先生のおかげです。
この大学をめざしている後輩にメッセージを!
私は普通科出身で、声楽を本格的にはじめたのは高3の5月。幼少期から歌を習っていたり、高校が音楽科だったりするイメージがある環境の中に、遅いスタートの私が入って大丈夫なのか、最初は不安もありましたが、心配無用でした。
自由に伸び伸びと勉強できる充実した環境が、名古屋芸術大学の魅力。音楽だけでなく、美術や教育といった他学部や領域があり、様々なコースの人と授業で関われる機会が多いので、たくさんの刺激を受けます。