面白いと感じる事柄を

伝えるために

どう表現すべきか。

アウトプットの方法を

いろいろ探っています。

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PEOPLE074
山本 将吾SHOGO YAMAMOTO
芸術学部 芸術学科
美術領域
洋画コース

長野県出身
Q

名古屋芸術大学を選んだ理由は?

地元を出て、都会すぎない場所で絵を絵を学びたかった。

絵をうまく描けるようになりたくて、芸大か美大を志しました。長野県松本市出身で、東京ほど都会でなく地元から遠すぎない愛知県がよさそうだと。

洋画コースに進んだのですが、実は、今、ほとんど絵を描いていません(笑)。名古屋芸術大学は設備が揃っている上に、自由な制作が認められているので、自分の表現を模索するうち、絵に限定できなくなってきたのです。そうやって自分らしい表現を見つけることができたのは、この学校のおかげだと感謝しています。

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Q

いま興味があることや、ハマッていることは?

ヴィニョーラの『建築の五つのオーダー』という本を頑張って読んでいます。

オーダーというのは、ヨーロッパの古典主義建築の円柱と梁の組合せのことです。柱と梁など部材相互がオーダー(秩序のある)組み合わせとなっていて、その体系を5つに分類したのがヴィニョーラという人。今度、柱を使った作品を作りたいと思って勉強し始めました。
また美術館などで展示品や作品を運搬、設置するインストーラーという仕事の手伝いを始めましたが、学ぶことが多くて充実しています

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Q

将来の夢や目標はなんですか?

作品を作り続けていたい。それで生活ができたら最高です。

今はとにかく作品を作っていたいし、アウトプットの方法をもっと増やしたい。自分が面白いと思う事象をどうやったら作品に表現できるか、そればかり考えています。名古屋芸術大学は、設備が揃っているしいろいろな工房も利用できるので、新しい技法を試したり学んだりが自由にできる。4年じゃ足りないくらいです。
そうやって作品作りを続けて、結果的に仕事にできたらいいなと思っています。

Q

尊敬しているアーティストはいますか?

赤瀬川源平さんの「宇宙の罐詰」には大いに感銘を受けました。

缶詰を開けて中身を取り出した後、ラベルをはがして内側に張った作品なのですが、缶の内外が逆転している。それまで缶の外側にあったはずの世界が中に入った、つまり、宇宙を閉じ込めた缶詰になっているのです。その思考の転換方法に大きな衝撃を受け、今の作品作りにつながっています。

自分の今の作品は、物事のとらえ方や視点の転換による面白さを表現することが多いので、表したかった事柄や想いを言葉で添えて完結するものが多いです。そのあたり、赤瀬川さんの影響かな、と感じます。

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Q

この大学をめざしている後輩にメッセージを!

整った環境下で、自分らしい表現を実現できる大学です。

名古屋芸術大学は、設備や機材が充実しています。キャンパスから見る景色は自然豊かで美しく、周辺は遊ぶ場所も少ないので、作品作りに集中できる環境。「美術を極めなくては」というような気負いなく過ごせるライトな雰囲気も自分には合っていると感じます。やりたいと思えばどんなことにも挑戦できる、自己表現を目指す人にはとても良い大学ですよ。