名古屋芸術大学を選んだ理由は?
小学生の頃からコマ撮り動画をつくるのが好きで、高校で応用デザイン科に入ってからは、クレイ・アニメーション用のキャラクターを自分で制作するようになりました。そして高校3年生のとき、自主制作アニメーション・コンペティション「Highschool Animation Competition2020」で奥田誠治賞をいただくことができました。それをきっかけに、これから作品の幅を広げていくにはアニメや動画以外のことも学んだほうがいいと感じたからです。
そんな時、名古屋芸術大学には「ファンデーション」といって、1年次に幅広い分野の基礎を一通り体験できる制度があると知り、入学を決めました。
いま興味があることや、ハマッていることは?
名芸大のファンデーションでは、絵の具で平面構成を学んだり、野菜のデッサンをしたり、溶接技術を使って立体作品をつくったりと、様々な経験ができています。初めて触れる道具もたくさんあるので、自分の興味がどんどん広がっているところ。すごく充実した時間を過ごせています。
あと、クレイ・アニメーションの作品をつくる際の動画の編集作業にもハマッています。登場キャラクターが棒を使って空を飛ぶシーンをコマ撮りした後で、その棒を消すなど、これまでやらなかった編集技術を習得できています。
将来の夢や目標はなんですか?
高校生の頃から自分の動画作品を多くの人に見てもらえて、たくさんの感想をいただきました。面白いと笑ってもらえたり、「ウルッときたよ」と感動してもらえたりして、とても嬉しかった。将来の夢はもっとたくさんの人から多様な感情を引き出せる作品をつくること。自分の作品で人を「プラスの感情」にできたら本当に嬉しいです。
それと2020年に「第5回絵本出版賞」 の優秀賞を受賞して、「さるシェフのオムライスやさん」という絵本を出版しました。絵本の制作も続けていくつもりで、マルチに活躍できるクリエイターが将来の夢です。
尊敬しているアーティストはいますか?
漫画「約束のネバーランド」の作画担当として有名な、漫画家・イラストレーターの出水ぽすかさんです。テレビアニメで存在を知り、原作漫画や作品集も買い集めました。憧れている点は、キャラクターの表情や、一枚の絵からストーリーが見えてくるところ。絵の真似はできませんが、あの不思議な世界観は自分の作品づくりの参考にしています。
そして、もう一人はアニメーション監督の新海誠さん。「天気の子」では、絵コンテだけでなく、動画版のビデオコンテまでつくっていると知り感銘を受けました。そういった憧れのアーティストたちの作品に対するこだわりが、自分のモチベーションにもつながっています。
この大学をめざしている後輩にメッセージを!
名古屋芸術大学では、先生が親身になって丁寧に教えてくださいます。アイデアやスケッチを見ていただく時は、細やかにアドバイスしてくださったり、いつも声をかけてもらったり。絵は未経験という人も安心して制作に打ち込め、ずっと絵を習ってきた人も新たに学べることがたくさんある環境だと思います。
そして何より、ファンデーションで様々な分野のデザインに触れられるのが大きな魅力。まずは何事にも全力で取り組んでみてください。そうすれば、2年次からどのコースに進むべきか明確になり、少しずつ自分の目標がはっきりしてくると思います!