これまでの経歴と、現在の仕事内容を教えてください。
卒業後は西尾市の保育園に就職し、1・2歳児クラスを2年間受け持ちました。その後、縁あって現在のクリエ幼稚園で働く機会に恵まれたのですが、保育士になってまだ2年目で、転職すべきか迷いました。でも僕は、学生時代から何よりも「経験」を大切にしてきて、これもステップアップのチャンスと捉えて新天地に挑むことにしたんです。
転職後は、年少・年中・年長と全学年を担当。現在は年少児クラスの担任を務めています。初めて集団生活をする子どもが多く、生活する力が幼い子もいます。そうした年少児に対して、生活習慣をはじめ協力・自主・自立の精神や、社会に対する正しい理解と態度、言語の使い方、創造的表現への興味など、さまざまなことを身につけられるようにするのが僕の仕事。
一緒に遊んでいるだけでなく、ひとりひとりと信頼関係を築き、個性を知り、それぞれのよさを引き出せるような関わり方を心がけています。
名芸を選んだ理由は何でしたか?
もともと保育士志望だったのですが、自分が関わる年齢や学年だけでなく、次のステップに上がった子どもたちの成長を考え、先を見据えた関わり方がしたいと思っていました。
名芸は保育士、幼稚園教諭に加えて、小学校教諭の免許も取得でき、まさに自分が学びたいことを実現できる大学だったんです。
※2022年4月からスタートした教育学部では、「幼稚園教諭・保育士」または「幼稚園教諭・小学校教諭」といった組合せが可能となり、3つの免許の同時取得は推奨しておりません。
最も役に立った大学時代の経験や学びは?
保育の仕事に役立つことから、一見関係なさそうなことまで、チャンスがあれば何にでも挑戦しました。長期休みには近所の保育園へボランティアに通い、子どもについての知識を蓄えるサークル活動に励み、小学校のサッカークラブのコーチも務めました。
そのほかにも、大学の音楽会の舞台監督に挑戦したり、弾き歌いのピアノの楽譜をひと通り弾いてみたり、毎日折り紙をひとつ覚えてみたり…。
多岐に渡る知識や経験を身につけたことで自信がついたし、現場に出た今、「やっておいてよかった」と感じることも多々あります。
いま興味があることや、ハマッていることは?
ギターもキャンプも高校時代からの趣味で、今も幼稚園でアコギを弾いたり、本格的なキャンプを楽しんだりしています。
そして、1歳になった息子が日々成長していく姿に興味津々。「何に興味があるのかな?」「いつ歩くのかな?」なんて、ひとりの保護者としての自分の視点が新鮮だったりします(笑)。
この大学をめざしている後輩にメッセージを!
最も役に立った大学時代の経験や学びでも伝えたように、4年間でできるかぎり経験値を増やして、特技と呼べるものを身につけるといいと思います。「先生になること」自体は難しくなくても、いざ働き始めると、その人にしかない特技や魅力を持っている先生がたくさんいて、大きな力の差を感じることになります。
僕自身が経験にこだわったのも、社会に出た時のことを見越してです。特に男性の保育士はまだ珍しく、保護者の中には不安を感じる方もいらっしゃいます。でも、性別ではなく、自分の個性やオリジナリティで評価してほしかった。「男性の先生」という大きな個性から脱却するためには、自分にしかない経験や知識が必要だったんです。
それは、ただ普通に大学生活を送っているだけで備わるものではありません。まわりの友達と比べて安心するのではなく、自分なりに将来への見通しを持ち、自分にとって必要だと思うことに取り組んでくださいね。