自分たちならではの

着眼点と発想力を

磨き上げ、

さまざまな領域で

「0→0.1」を生み出す。

全身写真
PEOPLE050
佐藤 ねじNEJI SATO
芸術学部 芸術学科
デザイン領域
先端メディア表現コース 2004年度卒業
(旧デザイン学部デザイン学科デザイン造形実験コース)
アートディレクター/プランナー
愛知県出身
Q

これまでの経歴と、現在の仕事内容を教えてください。

企画とデザインを軸に、空間体験、商品企画、Webなどのコンテンツを制作。

東京で5年ほどグラフィックデザインの仕事に携わったのち、「面白法人カヤック」という企業に転職。Webやアプリといったデジタルコンテンツの企画とUIデザインの経験を積みました。そして2016年に「ブルーパドル」という制作会社を設立し、今に至ります。

僕たちの会社では、自分たちでコンテンツを制作することもあれば、クライアントと一緒に空間や商品、広告をつくる場合もあります。領域は違えど、すべてに共通していること。それは、世の中でまだ見つかっていない、空いてる土俵を発見することです。

まったく新しい市場を開拓するのではなく、“小さいけれど新しいアイデア”や“企業・商品・カルチャーが持っている伸びしろ”に着目して、「0→0.1」を生み出していく。デジタルテクノロジーを活用した空間体験から商品企画、Web、グラフィックや広告まで、この発想を水平思考して展開しています。

インタビュー写真
Q

造形実験コース(現・先端メディアコース)を選んだ理由は?

津田先生に「こっちが向いてるんじゃない?」と誘われて。

入学当初はイラストレーター志望だったのですが、造形実験コース(現・先端メディアコース)の津田先生に誘われて方向転換しました。僕が大学で劇団を立ち上げ、脚本や演出を手がけているのを見て、より幅広い領域を学べるコースに導いてくれたんだと思います。実際に、演劇とメディアデザインは表現を考えるうえで共通点が多く、相互作用をもたらしてくれました。

インタビュー写真
Q

最も役に立った大学時代の経験や学びは?

今の時代にも役に立つ、
デザインの概念やコンセプト。

当時はまだメジャーではなかった、メディアアートやアフォーダンス、サイトスペシフィックといった多様なデザインの概念やコンセプトを学べたこと。これらは15年以上経った今でも、自分の中に息づいているんです。2019年に『不思議な宿』というエンタメとテクノロジーと京都が融合した遊べる宿を手がけたのですが、まさにこれは名芸で培った概念が礎になっています。

Q

いま興味があることや、ハマッていることは?

最近に限ったことではありませんが、メモを書くこと。

かれこれ10年以上、ひらめいたアイデアだったり、死ぬまでに実現したいことをメモに書き留めて、アウトプットの手段にしています。『不思議な宿』で、音楽のBPMや時計の針、提灯をリンクさせて空間が同期するしかけを作ったのですが、これもかなり前のメモが発端。その当時は技術的に難しくても、時代が追いついて実現できるパターンもあります。

※佐藤ねじさんは著書『超ノート術 成果を10倍にするメモの書き方』(2016年/日経BP)を出版されています。

インタビュー写真
Q

この大学をめざしている後輩にメッセージを!

未来予測をしながら、自主的に学ぶ力を身につけましょう!

企画やデザインの仕事は、課題解決というゴールありきです。つくり上げたものが、課題に対してどのようにワークしたか、どれだけ世の中に影響を及ぼしたかが問われます。
ただ、僕が経験の中で感じたのは、課題解決だけを追い求めると、“それっぽいもの”になってしまう。過去の成功パターンを意識しすぎると、大きなジャンプにはならない、ということ。それらをとっぱらって、とにかく面白いものを追求した方が、結果的にいいものになる場合もあるんです。

まさに大学の4年間は、大人の事情にしばられず、自分がやりたいことに挑戦できる貴重な時間。与えられた課題だけでなく、UIデザインでもプログラミングでも英語でも、未来に必要なものを予測して、自主的に学んでいってください。きっとそれが、自分の可能性を広げてくれると思います。